- 2016-7-4
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インプラントは人工歯根を使った施術。ナチュラルな見た目と違和感の少ない咬みごこちで人気上昇中!
従来であれば、ブリッジや入れ歯といった治療法が選ばれていたのですが、近年、インプラントを選ぶ患者さんが増加しています。それはインプラントには、他の治療法にないメリットがあるからです。
インプラント治療のメリット
インプラントは、フィクスチャーと呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込みます。その上に人工歯を被せますので、見た目が非常に美しいです。また、ブリッジや入れ歯とは異なり、インプラントには歯根が存在するため、ものを噛んだ時の感触が本物の歯とほぼ変わらないのです。それに加えて、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がないというメリットまであります。
インプラント治療の安全性
インプラントは、まだ比較的新しい歯科治療です。それだけに、インプラント手術の失敗例などが報道されると「インプラント治療は危険なもの」というイメージも広まります。けれども、インプラントで起こるそうした事故は、治療全体のごく一部であり、適切な技能を持った歯科医師が適切な方法で処置を施しているのであれば、失敗することはまずありません。
有名なデータに「インプラントの5年生存率96%」というものがあり、これはインプラントを埋め込んで5年経過しても96%の症例で、問題なくお口の中にインプラントが存在し続けていることを意味しています。インプラントを埋め込むまでにはカウンセリングがあり、CTを使った精密検査があり、いくつものプロセスが設けられています。そうして初めてインプラント手術に取り掛かるため、非常に安全な歯科治療といえます。
インプラントメーカー
インプラント用いられるフィクスチャーやアバットメントなどは、インプラントメーカーによって規格などが異なります。世界には100種類以上のインプラントシステムが開発されており、歯科医院によって採用しているシステムが異なります。
当院では、ノーベル・バイオケア社のインプラントシステムを採用しています。
インプラントの構造
インプラントは主に3つの部品から構成されています。それは人工歯根の部分にあたるフィクスチャーと、人工歯の部分にあたる上部構造、その2つを連結するアバットメントの3つです。インプラント治療では、この3つの部品をいかに適切な形でお口の中に装着するかが鍵となります。画像出典:(株)コムネット
インプラント治療の流れ
インプラントはとても優れた補綴治療ですが、歯を失った際に誰しもが受けられるものではありません。そこでまずインプラント治療では、まずカウンセリングが行われます。
(1)カウンセリング
カウンセリングではまず、インプラント治療の概要について患者さんに理解してもらいます。インプラントの利点や欠点、安全性がどのように担保されているのかを丁寧に説明します。また、患者さんが抱いているインプラント治療への不安や疑問もカウンセリングで解消していただきます。
(2)検査・診断
インプラント治療を希望される患者さんには、事前にいくつかの検査を受けてもらいます。口腔内診査やエックス線検査によって、虫歯や歯周病が見つかった場合は、まずそれらの病気の治療に専念します。お口の中に異常があると、インプラント治療に悪影響が及ぶためです。
CTを用いた精密検査では、主に顎の骨の状態を調べます。顎の骨の厚み、奥行き、深さ、それから骨密度などが適切かどうかを調べます。骨の量が不足している場合は、インプラント手術時に骨移植を検討することもあります。
(3)一次手術
インプラントの2回法では、人工歯根であるフィクスチャーを顎の骨に埋め込みます。具体的にはメスで歯茎を切り開き、インプラント専用のドリルを使って、顎の骨に穴を開けます。そこへフィクスチャーを挿入し、一時的な蓋をした状態で縫合します。ここから数か月間、フィクスチャーと顎の骨が結合するのを待ちます。
(4)二次手術
フィクスチャーと顎の骨が結合したら、いよいよ二次手術です。仮の蓋を外して、これから先使い続けるアバットメントを装着します。人工歯に関しては仮のものを装着します。二次手術では、骨を削ることがなく、歯茎を切開する範囲も狭いため、患者さんへの身体的負担はかなり小さいといえます。
(5)上部構造の装着
二次手術が完了し、歯周組織の状態も安定してきたら人工歯である上部構造を作製、装着します。以上で、インプラント治療は終了です。ただ、インプラントを長く使い続けるためにはメンテナンスが不可欠ですので、治療後も定期的にインプラントの状態を点検していくこととなります。
Q&A
Q.インプラントは手術中に痛みは出ますか?
A.局所麻酔下で埋入されるため、術中の痛みはありません。術後の痛みと腫れが、少し出る場合もありますが、鎮痛剤で緩和することが出来ます。
Q.インプラント治療では、どのくらい通院が必要ですか?目安を教えて。
A.3~8か月が平均治療期間となります。歯茎や骨量、治療方法によって期間が変わってきます。手術自体は1回か2回で済む場合が多く、検査、メンテナンスを加えると6〜8回の段階的な治療に足を運んでいただきます。
Q.インプラント治療中は歯がないままになってしまうのですか?
A.抜歯から人工歯を入れるまでの期間中に仮歯を入れることが可能ですので、通常の生活を継続していただくことができます。ただし骨移植が必要な場合には、局部に圧力をかけないほうがいい場合もあるため、医師と相談して方針を決めます。
Q.どんな治療結果が期待できますか?
A.インプラントの歯は、ご自身の歯と調和した歯に仕上げることができ、専門医師ではないと見分けがつかないほど自然な仕上がりとなります。またご家庭でのお手入れは天然歯と変わらないため、入れ歯と比べると日々のメンテナンスが楽です。
Q.インプラントの寿命はどのくらいですか?
A.半永久とも言われていますが、メンテナンスや歯茎の状況にもよります。
施術後10年のインプラントの累積残存率は9割を超えており、当院ではインプラント治療に10年保証を付けています。
日々のブラッシング&歯科医でのメンテナンスを定期的に続けて、口内環境を保ちつつインプラントの寿命を引き延ばしましょう。