- 2016-8-22
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子供の大好きな時間
子供達が幼稚園から帰ってくると、学校から帰ってくると、手を洗ってうがいをしてまず一言「今日のおやつな〜に?」
それは楽しみな時間ですよね。大人だってお買い物に行ったりして帰宅すれば、本当はちょっとティータイムが欲しいところです。
今回はそのおやつについてちょっとお話ししますね。
子供が食べたがるものだけではダメ
今の子供は硬いものをあまり食べないようになり、顎が未発達だったり噛む力が弱かったり、知らず知らずのうちにいろんな問題を抱えています。
おやつはケーキだったり、プリンだったり、甘くてふわっとした魅力に心を奪われるのは仕方のないことですよね。
我が家は赤ちゃんの頃からおやつには甘いものを控えていました。外出するときには小さなタッパーにスティック状に切った「にんじん」、ずーっとしゃぶってなければならない「乾きものの小魚」、お菓子だったら「おせんべい」。飲み物は薄めた麦茶。
それがずっと続き、小学生の今になってもおやつには硬いものを選ぶようにして食べさせています。飲み物は麦茶です。
たまにケーキだったりクッキーだったりジュースだったりもしますが、家にいるときであればおやつ後には歯磨き。そこは徹底しています。
私がそのおやつにこだわる理由
最初にお話したように現代の子供は「噛む力」がものすごく弱くなりました。
以前、10歳の息子の同級生親子と一緒に外で食事をしたときに、スペアリブをずっと口の中に入れて食事の手が止まっていたことがありました。
スペアリブが冷めてしまい少し硬くなっていたこともあるのですが、その子のママが「日頃硬いものを食べさせないから、顎がすぐ疲れてしまうらしいのよね」とナフキンにそっと出させていました。
その通りなのです、顎も鍛えなければ噛み切れないのです。
そしてずっと噛んでいられないのです。
顎が未発達であれば、もちろん歯並びにも影響してきます。
歯茎もちょっとした衝撃に弱くなります。
そんな口の中にはケーキ、ジュース、チューイングキャンディ、チョコレート、が溢れる訳です。顎は弱くなり、虫歯も増えるわけですね。
親が守ってあげられること
我が家は上の息子が小学校5年生、下の娘が小学校2年生。
だいぶ歯も生え変わり乳歯がぐらぐらしたり、新しい大きな永久歯が生えてきたり、顔つきもかなり変わってきました。
乳歯から現在まで2人とも虫歯になったことがありません。
中学にでもなれば、尚更子供達はどんどん自立していきます。
友達同士で出かけることも増えていろんな物を口にするようになっていきますね。
親が嫌がるような食べ物の幅も比例して増えていく訳です。
だから今だけなのです、親の私達がきちんと子供の体に向き合ってあげられるのは。
遺伝的なものやどうしようもなかった歯並びは仕方がないかも知れません。
ですが厳しいことを言えば、小さいうちの子供の口の中の状況は親の責任だと私は思っています。
まとめ
硬いものを食事やおやつに取り入れたり、ジュースを特別なときに限ったり、そのような習慣は親が作っていくものですね。
子供にとって、家庭は安らぎの場であると共に、習慣も身に付く場でもあります。
そのため、家庭ではゆったりとした寛ぎの中にも、きちんとした習慣を身につける環境が必要です。
家庭の習慣や環境が、自然に子供の心にしみ込み、その家の子供らしさを形成していきます。つまり、親の影響を受けて成長していくのです。
「子供は親の言うようには育たないが、親のするように育つ」と言われる所以が口の中にも言えるのかも知れません。
(この記事の監修: 中目黒リバーサイドデンタルクリニック 院長 / 野田潤一郎 先生)