- 2016-8-22
- 歯のコラム
あなたは歯ぎしり派?
寝ているときに歯ぎしりをしているね、と言われたことはありませんか?
また家族の中で歯ぎしりをしているのを耳にしたことはありませんか?
「たかが歯ぎしり」いえいえ、そんなことはありません。
いろんなことを引き起こすとても厄介で怖い「癖」なのです。
今日はこの「歯ぎしり」についてお話ししていきますね。
常に闘う日本人
夜、寝ているときに歯ぎしりをする日本人はとても多いです。
それは欧米人よりも歯並びが悪くてもそのままにしている人が多いことが原因のひとつです。
また、日本人は就業時間が過ぎても当たり前のように残業をして、知らず知らずのうちにストレスを溜めていってしまうことが多いことも原因のひとつと言えます。
いろんな人間関係の摩擦によりストレスを抱えることだってありますよね。
日本人は頑張り過ぎて寝ている間も闘っています。
でもそれはとても歯に負担をかけています。
「歯ぎしり」をすることにより「顎」や「口の周りの筋肉」「歯」「歯肉」。。。と常に負荷がかかり休むことがなくなります。
そして「歯ぎしり」の癖を持つ人に多く見られるのは日中に仕事や勉強、家事などをしているときに知らず知らずのうちに「奥歯に力を入れて食いしばっている」ことなのです。
歯ぎしり息子とタッピング母さん
ちょっと我が家の話をしますね。我が家で夜もコツコツと「歯ぎしり」に勤しむのは10歳の息子と何を隠そう、この私です。
夜中、息子はギリギリと歯ぎしりをし、私がその音に名前を呼ぶとぴたっと数分止まり、またギリギリと頑張っています。
年齢的に顎の成長や歯の生え変わりもあるので歯も動いたりしており、噛み合わせが安定しないことが大きな原因と思われます。
あとは、勉強等のストレスも原因であることは確かでしょう。
子供だってストレスは立派に抱えますからね。
私もギリギリと歯ぎしりをし、最近では寝ている間に無意識にそれを止めようとしてカチカチと歯を噛み合わせ、歯科で言ういわゆるタッピングをしているようです。
息子と私はどうなっていくのでしょうか?
息子の場合
息子は歯医者さんに相談して作ってもらったマウスピースをはめて寝ています。
あ、もちろん、ポーンとベッドの隅っこに投げ出してあるときもあります。
そんなときはまた名前を呼んではめ直します。こんな繰り返しです。
でも私は息子の歯を守るのに必死です。定期的に歯医者さんに連れていきますが、歯にひびが入っていないかも必ずチェックしてもらいます。
私の場合→美容に繋げた
さて女性の方必見、私の場合です。
昔、私は朝起きたときに顎がほわーんと熱を持ち疲れていることがよくありました。
鏡を見たときに顎の筋肉がものすごく発達していることにも気づきました。
そしてそれが夜の「歯ぎしり」と日中の「食いしばり」に原因があることに30歳目前の頃に気づきました。
そこから寝るときにはマウスピースをはめ、ガムも一切噛まなくなりました。
固い食べ物も両方の歯で均等に噛むように心がけ、痛いところがあればすぐに診てもらう、寝る前と朝には顎の筋肉のマッサージ。
すると、何が変わったと思いますか?
なんと、顔が小さくなって顎のラインがシャープになったのです!
みんなに痩せたね、顔が変わったね、と言われました。
今はたるみと格闘していますが、整形なしに、エステなしにこんなに顔って変わるものなのだと確信しました。
「歯ぎしり」「食いしばり」は早めに歯医者さんに行き対処することが「歯」にとって大切であり、美容の第1歩かも知れません。
余談ですが、親知らずを抜くことも顔を小さくします。
親知らずについてはこちら ↓ ↓ ↓
親知らず抜歯のススメ。え?!ちょっと待って、その歯ホントに抜く必要あるの?
歯に負担ばかりかけるとどうなるか
「歯ぎしり」「食いしばり」によって常に歯に負荷をかけていると歯は悲鳴をあげます。
「歯が割れる」ことであったり、歯の周りにある「歯根膜」を痛めたり、神経治療をして神経のない歯であれば、「根っこの方まで縦に割れる」こともあります。
この「縦に割れた」場合、もうその歯を抜くことしか先はありません。
かぶせてあるものが割れる場合もあります。
保険の銀色の詰め物をしている場合とても堅いので、何の治療もしていない歯が噛み合わせる歯であればそれを割ってしまうこともあります。
肩こりがひどくなることもあります。偏頭痛がひどくなる人もいます。歯が痛くなって噛めなくなる人もいます。
そして、どんな人にも共通して言えることは「歯が擦り減り短くなる」ということです。
まとめ
せっかく何でもない歯が「歯ぎしり」「食いしばり」によりダメになってしまう、これは絶対に防ぎたいことですよね。
お子さんの歯も家族の歯も自分の歯も。
歯医者さんでマウスピースは日数もそんなにかからず作成してもらえます。
マウスピースで治るのならば経済的ですよね。
そして「歯ぎしり」「食いしばり」という癖をなるべく早めに治し、歯に負担のない健康な口の中にして、見た目にもすっきり、健康な体に変えていきましょう。
(この記事の監修: 中目黒リバーサイドデンタルクリニック 院長 野田潤一郎 先生)