- 2022-3-22
- 歯のコラム
初期の虫歯
みなさんはどのようなものが虫歯だと思いますか?
黒くなったもの?
歯が溶け出したもの?
歯が痛くなったら?
初期の虫歯にはいろいろあります。
表面の溝に沿って黒くなるものと、白く濁った色をしているものと、うっすら黒くなっているものと。。。
今回は初期の虫歯についてお話していきますね。
歯の表面には
歯の表面は体の中でも非常に硬い「エナメル質」というもので覆われています。
日本人の歯が黄色っぽくて欧米人の歯が真っ白なのは、このエナメル質の厚さによります。
日本人はこのエナメル質が薄いために、歯もどちらかといえば黄色、そしてとても虫歯になりやすいのです。
この人種の違いによる歯の形成の違いは、フッ素での予防だけでは正直なところ虫歯を防げるものではありません。
エナメル質に覆われて中には「象牙質」というものがあります。
これはとても虫歯に弱く、すぐに溶け出し神経に到達してしまいます。
ということは、私たちはなるべく「エナメル質」での虫歯で食い止めなければなりませんよね。
口の中に敏感になる
みなさんは歯を磨いた後に、口の中を鏡で見ることはありますか?
少しでも変色していたら、それは虫歯のサインです。
皮膚に出来る傷のように虫歯は放っておいて自然と治るものではなく、むしろひどくなっていってしまうものです。
時間を見つけてすぐに歯医者さんに行くことをおすすめします。
これは子供の歯においても同じです。
デンタルフロスの引っかかりや、変色、そういったことに敏感になるだけで大きくなる虫歯も初期の虫歯で防げるかも知れないのです。
歯を削る部分を出来るだけ少なくすること、これは自分の歯を残すことにとても重要な要素です。
即、歯医者へ
忙しい方ほど歯医者を後回しにしませんか?
痛くなってから歯医者に飛び込み、何度も通わなければならなかったことはありませんか?
これは反対です。
忙しい方ほど、初期のうちに歯医者に飛び込み、2〜3回程度で治療を終わらせることの方がよっぽど時間の短縮に繋がりますよね。
神経治療にまでいってしまっていたら、それ以上に通わなければならなくなってきます。
金属のかぶせる部分も大きくなっていきます。
あなたはどちらがいいですか?
(この記事の監修:中目黒リバーサイドデンタルクリニック 院長/野田 潤一郎先生)